アーキテクトプラス “設計周辺”を巻き込む

アーキテクトプラス “設計周辺”を巻き込む

古澤大輔・岡部修三・ツバメアーキテクツ 監修

定価2,300円+税


  • アーキテクトプラス   “設計周辺”を巻き込む
  • 四六判・並製・276頁
  • ISBN 978-4-908837-06-7 C0052

企画やリサーチ、コンサルティングなどの領域でも活躍する建築家へのインタビュー集。

設計業務へ結び付けやすいという実利的な面があるだけではなく、よりよい設計ができるような環境を整えること、そして多様化する社会にプロジェクトを対応させ、歴史文化やコミュニティに貢献する事業を生み出すなど、建築家が“設計周辺”に職能を広げることへの可能性を探り、また必要となる「多様な専門領域」をもつための「組織の工夫」も同時に尋ねた一冊です。

 

《監修者について》

古澤大輔

1976年東京都生まれ。2000年東京都立大学工学部建築学科卒業、2002年同大学大学院修了。同年メジロスタジオ一級建築士事務所設立、馬場兼伸、黒川泰孝と共同主宰。2010年(株)リライト参画、2011年建築・不動産部門分社化。2013年より日本大学理工学部建築学科助教(古澤研究室主宰)。同年メジロスタジオをリライトDに組織改編、現在リライトD代表。

 

岡部修三

1980年愛媛県生まれ。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科環境デザインプログラム修士課程修了。2004年upsetters architectsを上川聡、茨田督大と共同設立。「新しい時代のための環境」を目指して、建築的な思考に基づく環境デザインと、ビジョンと事業性の両立のためのストラテジデザインを行う。2014年よりブランド構築に特化したLED enterprise 代表、グローバル戦略のためのアメリカ法人New York Design Lab.代表を兼任。

 

ツバメアーキテクツ

2013年山道拓人・千葉元生・西川日満里により共同設立。空間の設計をする「Design」と、空間が成立する前の枠組みや完成後の使い方を思考し、研究開発を行う「Lab」の二部門からなる設計事務所。

 

《目次》

はじめに 建築の跳躍を目指すトライアル 古澤大輔

 

巻頭鼎談  士業と思想の二つの世界の横断を試みる〝上流工程〟での活動

古澤大輔[リライト]×岡部修三[upsetters architects]×千葉元生[ツバメアーキテクツ]

 

1 空間をつくる「Design」とプロジェクトをつくる「Lab」の二部門構成でソーシャルテクトニクスを体現する

山道拓人・千葉元生・西川日満里[ツバメアーキテクツ]

 

2 ハード(建築)とソフト(仕掛け)を融合させた〝場所づくり〟を実践

古澤大輔・籾山真人[リライト]

 

3 コンピューテーショナル・デザインを武器に、デザインと戦略を提供する

豊田啓介・蔡 佳萱・酒井康介[noiz]

 

4 アートの手段を用いながら建築や都市のフレームワークを構築する

齋藤精一[Rhizomatiks Architecture]

 

5 エネルギー関連のデザインリサーチから建築企画の上流を目指す

蘆田暢人[蘆田暢人建築設計事務所]

 

6 研究室でリサーチやコンサルティングを担い、良い設計与件をつくっていく

落合正行[日本大学理工学部まちづくり工学科 落合研究室]

 

7 自社プロジェクトで都市・建築へのエールを送る

中村真広[ツクルバ]

 

8 デザインと戦略、建築家として新しいフィールドとかたちを求めて

岡部修三[upsetters architects]